名前 解説
丹羽大助 東野中学校に通う中学2年生でちょっと天然なところもある、やさしい性格の少年。
14歳の誕生日に、恋愛遺伝子が作用すると(好きな人にドキドキすると)怪盗ダークに変身する特殊体質に。物語の冒頭でクラスメイトの原田梨紗への初恋に敗れるが、それは本当の恋の始まりでもあった。絵を描くのが趣味で、やがてそのことが物語の中で大きな意味を持ってゆくことになる。
ダーク・マウジー 黒い翼の大怪盗。そして丹羽家の男子を翼主(テイマー)にする存在。
性格は女好き、わがままである。原田梨紗に対して恋愛遺伝子を作用させているように見えるが、実は別の女性への想いがそこにはあった。
日渡怜

大助のクラスメイトで、中学生ながらに警察のダーク捜査の総司令。
すでにラグーン大学を主席で卒業しているほどの頭脳の持ち主である。女生徒に絶大な人気を誇るが、彼自身は周囲に関心を持っていないように見える。それは彼の背負う宿命にも関係しているのだが。大助は彼にダークのことがバレないかと心配しているが、怜の方はすべてを知った上での行動であるようだ。「今夜は…ヒマ?」などフェロモンたっぷりな言葉の数々で、大助を惑わせる。
また「D・N・MANIAC」のコーナーの解説文では彼のミステリアスな魅力に敬意を表して、「怜さま」と表記してゆく(笑)。

クラッド 怜が変身する、白い翼を持つ謎の存在。ダークとは因縁があるようだ。
怜の体を乗っ取ろうとしていて、抵抗する彼と人知れず激しい戦いを繰り広げている。変身時、怜の身体を突き破るように白い翼の出現する描写は、残酷ながらもひじょうに美しい。
丹羽笑子 大助の母親。
大樹とともに、手に入れた美術品に込められた魔力を封印する儀式を行っている。
幼い頃、怪盗になることを夢見ていたが、丹羽家の女性にダークは宿ることはないという宿命があった。
彼女はやがて「大怪盗の母親になる」という新しい夢を見つけ、それを叶えた。その夢をまっすぐに聞いてくれた夫の小助とは、今でも恋人同士のように仲がよい。少女のようなおおらかさと、母親としての深い愛情が、いつもその笑顔の中にある。
丹羽小助 大助の父親。
のんびりした印象だが、実は
丹羽と氷狩の確執の全てを知る人物。魔力の封印に関する研究をするために家を離れ、世界中を巡っていた。しかし離れていても家族への想いは深く、それをよく分かっている笑子と大樹は、帰宅した彼をあたたかく迎えた。
丹羽家に帰ってきてからは、美術品「嘆きのルチル」の力で、大助が受ける魔力の痛みをその身に刻みつづけている。そのことを大助本人が知るのはずっと先のことである。彼はいつもやわらかい微笑みを浮かべて、大助を見守っている。
丹羽大樹 大助の祖父で、先代の「怪盗ダーク」でもある。
ときに真剣に、ときにお茶目に大助に助言をおくる。普段はいいおじいちゃんそのものだが、美術品の情報を得るために街を歩く姿には「先代」としての貫禄を感じさせる。
物語では回想シーンで、大助と同年代の頃、そしてもう少し大人になったときのニ時代の過去の姿が登場している。若い頃はモテまくりだったと自負しているが、その姿を見るとあながち嘘でもなさそうである。
ちなみに北海道産のレーズンバターサンドが好物らしい。笑子とこの絵はコミックス版をイメージしているために、色のイメージがアニメ版のものとは異なっている。
ウィズ ダークの仕え魔。
彼の翼や大助の姿などに変身して、その活躍を支える。うさぎのような
愛くるしい姿は、大助の心に大きなやすらぎを与えている。しかし代々のダークに仕えてきたというその実年齢は、大助をはるかに上回っている…。雨に打たれると動けなくなってしまうほど、水が苦手。好奇心と食欲が旺盛で、大助の鞄に入って外出する時間をとても楽しみにしている。
CDドラマ版によれば、はばら監督に替わって絵コンテを描き上げ、番組にあらたな風を呼び込んだとか(笑)。

トワちゃん 大助の氷狩一族の創った美術品「永遠の標」の化身。
「標」の名の通り、探しものが得意で、「時の秒針」の事件の
際には、その力で大助と家族をつないだ。普段はもっぱら「お手伝いのトワちゃん」として、丹羽家を明るくにぎやかにしている。「『トワさん』だとおばあさんのようなので、『トワちゃん』と呼んでほしい」と自己主張している。ちなみに彼女の実年齢は98歳である。
鳥なトワちゃん

トワちゃんのもうひとつの姿。
魔力が足りないと、このような小さな鳥の姿になってしまう。「永遠の標」自体は鳥を象った彫像であるにも関わらず、鳥として扱われることには抵抗がある様子。
CDドラマ版では「鳥のくせに」と口にしてしまった大助に「呪い」をかけるという、恐るべき秘密能力(笑)を披露した。

原田梨紗 大助のクラスメイトで、彼の初恋の相手でもある。
しかし彼女自身は恋愛相手に「完璧な何かを持った」男性を求めていて、大助のことは「とってもいいお友達」としか認識していない。テレビで見かけた、まさに完璧な美形であるダークにひとめ惚れ。以来、彼を追いかけるようになる。タロット占いが趣味で、梨紗自身も知らない
真実を何度も言い当てている。
朝の登校時は自動車で自宅から駅まで送り迎えをしてもらっている、根っからのお嬢さま。
原田梨紅 梨紗の双子の姉。マジメな性格で、部活での人望も厚い。
梨紗にラブレターを渡そうとしたという大助のことをどことなく意識しているようす。通りすがりのダークにキスされてしまったときに、なぜか大助の姿を幻視してしまい、さらに彼のことが気になるように。
活発な印象があるが、割と現実的な梨紗よりもじつは女の子っぽい感覚を持っている。
ちなみに彼女は学校までは自転車で通学している。
美咲 ずっと昔、ある事故でいなくなってしまった少女。
しかし心は父親が彼女のことを描いた絵の中で生き続けていた。ユニコーンの力を借り、東野町の少女たちを絵の中の世界に連れ去っていた。氷狩の美術品ではないこの絵の中から現れたユニコーンは、もしかしたら美咲の、パーティで友達と楽しい時間を過ごしたいというこどもらしい無邪気な想いと、自分でも忘れるくらい長い間ひとりでいた孤独が生み出した存在なのかもしれない。
日渡警視長 怜の養父で、26歳でありながら、警察で高い地位にいる人物。
ふだんは柔和な笑顔と、とてもやさしい「父親」の顔を見せているが、時おり鋭い表情を見せる。ダークを捕まえようとしている怜に全面的に協力しているように見えるが…。
冴原剛 大助のクラスメイト。
「報道屋」を自認していて、デジカメ片手にスクープを狙う。
教室では自ら撮影したスクープ写真(ブロマイド?)を手に掃除当番を代わってもらったり、宿題のノートを写させてもらうなどの「取引」をよくやっている。瑪瑙やみおなど、この世ならぬ美しい存在に惹かれる彼は、実は誰よりも純粋なのかもしれない。
父親と二人暮しをしているため、意外にも料理上手。
冴原警部 剛の父親。
怪盗ダークを捕まえるべく、現場で警官隊を率いて奮闘する日々を送っている。第11話の海底神殿では、最新鋭の機器を駆使してダークを追い詰めた。若くして自分より上の立場で現場を取り仕切っている怜のことを、あまり快く想っていないようす。ダークにねらわれた「世界一の女性」の問い合わせ窓口業務もこなす、多忙な人物(笑)。
甲斐有紀子 大助、梨紅のクラスメイト。
彼女も梨紅同様にラクロス部に所属しているようだ。第5話では学校に自転車を忘れてしまった梨紅(梨紗の変装)に自転車を届けてくれた。
加世田先生 東野第二中学校の家庭科教師。
どう見ても体育教師だが家庭科教師。キャベツの千切りを指導するときも「キャベツを刻むな!ビートを刻め!!」と独自の指導法を展開する。作品の数々の謎があきらかになる第25話では、とてもかわいい娘と美人の奥様がいるという、クライマックスを飾るにふさわしい、衝撃の事実がお茶の間を震撼させた(笑)。
アドニス 彼は美術品「誓いの庭のアドニス」そのものである。
キスをすることで、女性の命を吸い上げ生きながらえてきた。危険な存在として、かつてダークが封印の儀式をほどこそうとしていたが、災害により中断。40年ぶりに海底から引き上げられた彼は綾香と出会い、ほんとうの恋を知った。そして悲しい決断をする。ダークは彼の意思を否定も肯定もせず、ただ見守るだけであった…。
羽鳥綾香 梨紗たちの上級生。
美人で大人っぽい雰囲気で、女生徒たちの憧れの存在。アドニスとの短くもはげしい恋…その悲しみを乗り越えた彼女は、やはり美しかった。第24話のラストでは、少女らしく、くつろいだ姿を見せていた。こちらも魅力的。
倉科瑪瑙 美術品「エゲートリンクス」に宿っていた少女。
アドニスのように、美術品から生まれ出た存在ではなく、40年以上前に実在していた人間である。病気がちで外出できない境遇にあった彼女は、怪盗業を始めたばかりの頃の大樹と知り合い、誰も知らないふたりだけのあたたかい時間を過ごした。
彼女がエゲートリンクスに宿った理由、その想いとは?
丹羽大樹(少年) 真夜中の町で瑪瑙と知り合った頃の姿。淡々と怪盗業をこなしていた彼にとって、「ともだち」になった瑪瑙との時間は特別なものであった。丹羽家にあった美術品「エゲートリンクス」を彼女に贈ろうとしたが、その前に彼女はいなくなってしまった…。
思い出を語った大樹が話した「幸せにする嘘」という言葉が印象的。
ビアンカ 高名な音楽家・ヴァンデンバーグ氏の妹。
兄を失い、深い悲しみに暮れる。かつて兄の身に起こった出来事、そして若き日の大樹との間にあった「約束」のことは彼女にも知りえない秘密であった。
やさしい音楽家であった兄。彼女の大切な思い出は、いつまでも変わることはない。
桧尾みお 大助のクラスにやってきた転校生。
帰国子女ということで、ふしぎな日本語を使う。「ひとめ惚れ」してしまったという大助に、これまた帰国子女らしくダイタンな感情表現で猛烈アタック。「おまじない」のこもったペンダントを彼の首にかけようとするのだが…。
野澤菜海先生 東野第二中学校の体育教師。
第14話で水泳の授業を担当していた。「シュシュッと」という独特な言い回しが印象的。これは声を担当している長澤奈央さんが、かつて「ハリケンジャー」に出演していたことと決して無関係ではなさそうである(笑)。
人工呼吸のライセンスを持っている怜の手際のよさを「100点満点」と絶賛。この時、怜が見学していたのは身体の弱さのためなのか、背中にある翼の痕を隠すためなのか。
原田梨華 梨紗と梨紅の祖母。
ダークが唯一愛した女性で、彼女もまた彼のことを深く愛していた。髪の毛をやさしくかきあげる仕草が魅力的。いつか使命を全うしなくてはならないダークを想い、身を引く決意をした。ダークの回想のほかに、第10話では若き日のヴァンデンバーグ氏のいた音楽ホールでも姿を見せている。
現代に出現したときダークは、バルコニーで梨紗を見かける。梨華にそっくりな姿とその仕草に「嘘だろ!?」と、衝撃を隠せなかった。
蒔枝千鶴子 原田家の親類の女性。
ふたりだけで家に遊びに来た、幼い頃の梨紅と梨紗に、クマとうさぎのぬいぐるみを贈ってくれた。その帰り道、梨紅はたいせつなひとと出会うことになる…。
彼女は現在も東野町の旧市街に住んでいる。実はその家は大助の通学路の途中にあり、お互い顔見知りである。遠くからでも彼のコンディションがわかるくらい、ひとのことをよく見ている。
佐賀京二 第17話、南の島へ向かう船に乗っていた少年。
コミックス版を中心に活躍している人物で、SAGAエンターテインメントの「プロデューサーみたいなもん」をやっている副業学生。押しの強さとどこかエロティックな言い回し、さらに持ち前の関西弁が融合して、少々オヤジくさい(笑)。偶然見かけた大助に何かを感じ、CM出演を依頼。大助は「怪盗ダークに変身する、ふつうの少年」という、なかなかきわどい役柄に挑戦することになる。完成したCMはハネに最新CGを駆使し、笑子も大満足のクオリティであったという。佐賀からの大助へのギャランティは、プライスレスな「おくりもの」であった。しかしそれは事実上、ノーギャラということでもある(笑)。
<コミックス版のエピソード>
船橋一 佐賀の片腕的存在。
暴走激しい佐賀を冷静なツッコミで制する。あまりにも激しい暴走には腕力の行使も辞さない(笑)。CM撮影中、大助と梨紅の仲を意外な形でつなぐことになる。さらに彼らは偶然にも大助の「変身」を目撃してしまったようなのだが…?
またこのエピソードでは、なんと怜が美人警察官に女装、ダークに色仕掛けをするというひとコマも。ちなみにダークはみごとにひっかかている(笑)。コミックス版での「アイスアンドスノウ」編では、佐賀とふたりそろって東野第二中学校へ転入。舞台のプロデュースに協力すると同時に、大助の正体に探りを入れるのだが。
ムッシュ宮本 大助のクラスメイト。
舞台劇「アイスアンドスノウ」では音楽を担当。体育の時間には大助を手伝っていた。のんびりした独特のしゃべり方が印象的。
実は番組主題歌を歌う宮本駿一さんが声を担当している。
「ムッシュ」はファーストネームであるのか愛称であるのか、ファンの間で大きな論争を巻き起こしたという…(いってません!)。
井上桜 梨紗のクラスメイト。
第1話から、各所で姿を見せていた。
舞台劇「アイスアンドスノウ」ではムッシュ宮本のお手伝いをした。ふわふわとしたかわいらしい声は、番組のエンディングテーマを唄う「みなを」の山口みなこさんのもの。
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