遥かな宇宙の闇のかなたから、輝く地球に迫るキョアック星人。しかし地球には国分寺博士が「こんなこともあろうかと」遺跡から得たデータを基に建造した熱血ロボ、ゲキガンガー3がいた!ひょんなことからゲキガンガー3に乗ることになったケン、ジョー、アキラの長い戦いが始まった!
96年放映のTVシリーズ「機動戦艦ナデシコ」で、主人公テンカワアキトがこよなく愛するアニメ、という設定で制作されたのが「ゲキガンガー」の始まりでした。番組内番組という、いわば「おまけ」的な存在でありながら、作画・演出ともにひじょうに高いテンションで描かれるゲキガン世界は「ナデシコ」放送終了後もさめやらぬ人気が続き、ついに新作部分を追加してOVA化されるまでにいたりました。
はばらさんはプロデューサー、監督、演出と、作品のマスト部分を担って大活躍。
またキャラクター設計の近衛氏は、はばらさんの双子の兄弟という話ですので、思考や嗜好など、ほぼ同一なものを持っていると思われます(??)。「ゲキガンガー」は、トータルな面ではばらさんの嗜好の出た、代表作といってよい作品でしょう。
今作では小黒祐一郎さん率いる企画集団「スタジオ雄」の存在も重要なところです。モチーフとなる作品(この場合は諸般のロボットアニメ)の情報を徹底的に調査、解析する能力と構成力とで、ロボットアニメとしてのツボを押さえた設定、全39話に及ぶシリーズ構成をみごとに作り上げています。そしてその仕事は、はばらさんの、こっそりとネタを仕込む性質(笑)ともマッチして、確固とした「熱血ロボ ゲキ・ガンガー3」の世界観を作り上げています。