D・N・ANGEL
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(03.TV)
ABOUT

丹羽大助は14歳の誕生日にクラスメイトの原田梨紗に告白しようとするも、それ以前に恋愛の対象外ということを知り、玉砕。

しかし失恋のショックにひたる間もなく、自分自身の大いなる秘密、その身に宿る「伝説の大怪盗ダーク」のことを知ることになる…。
元の普通の14歳の少年に戻るには「聖なる乙女」を手に入れなくてはならないというのだが…。

大助の、学生と怪盗の二重生活が始まる。

美術品に宿る魔力が起こす不思議な事件が、大助の14歳の誕生日から始まったクラスメイトの日渡怜との微妙な関係が、家族の…丹羽家の歴史が、そして舞台となる東野町全体が、やがてひとつの美術品の存在へとつながってゆく。

友人、家族、大好きな少女、そしてダーク。

周りにいる大切なひとと想いを交わしてきた大助が、全てを知ったときにとる行動とは?

杉崎ゆきるさん作の同名コミックのアニメ化。はばらさんの、テレビシリーズ初監督作品です。
コミック版は、漫画ならではの絵の見せ方や感情表現がダイナミックに繰り広げられる作風なのですが、それとは異なったアプローチで、物語の大筋は同じところにありながらもオリジナリティの高い映像が創り上げられています。

それまで「燃える」「かっこいい」イメージの作品が多かったはばらさんの印象を新たに…というよりも、隠れていた本来の持ち味が表面に出てきたシリーズになっています。

TUKKOMI


■この作品では、たんねんに作りこまれた「東野町」の風景がとても魅力的に映ります。
日本的な名前でありながら、ヨーロッパ調のロマンティックな街並みは作品のおだやかな雰囲気によく合っています。
また町の随所に配置された彫像は、華麗なムードをかもし出しているだけではなく、物語の大きな鍵を握っていたりもします。

■この作品では東野町の風景を始めとした「風景」の各所に効果的に3DCGが使われています。
3DCGといっても、この年代の作品特有の「CGくさい」質感ではなく、従来の「絵の具で描かれた背景画」の質感を持ったものが立体的に回り込む映像になっていて、「カメラでその場所を撮影した」感覚」が強く出ています。
また後半登場する、複雑な形状の美術品にも、CGは効果的に使われています。セル画的なものとも、絵の具的なものともひと味違う質感が、その美術品の持つ神秘的な雰囲気をさらに高めてます。そういった「技術」が、そこだけ突出することがなく山岡信一さんの繊細なキャラクターデザインや、上品な音楽とともにやさしく、作品世界を彩っています。

メインスタッフ

監督 羽原 信義

キャラクターデザイン 山岡 信一

プロップデザイン 森木靖泰

シリーズ構成 荒川 稔久

美術監督 海野よしみ 

CGディレクター 本間 潤樹

製作 テレビ東京、電通、XEBEC


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