丹羽大助は14歳の誕生日にクラスメイトの原田梨紗に告白しようとするも、それ以前に恋愛の対象外ということを知り、玉砕。
しかし失恋のショックにひたる間もなく、自分自身の大いなる秘密、その身に宿る「伝説の大怪盗ダーク」のことを知ることになる…。
元の普通の14歳の少年に戻るには「聖なる乙女」を手に入れなくてはならないというのだが…。
大助の、学生と怪盗の二重生活が始まる。
美術品に宿る魔力が起こす不思議な事件が、大助の14歳の誕生日から始まったクラスメイトの日渡怜との微妙な関係が、家族の…丹羽家の歴史が、そして舞台となる東野町全体が、やがてひとつの美術品の存在へとつながってゆく。
友人、家族、大好きな少女、そしてダーク。
周りにいる大切なひとと想いを交わしてきた大助が、全てを知ったときにとる行動とは?
杉崎ゆきるさん作の同名コミックのアニメ化。はばらさんの、テレビシリーズ初監督作品です。
コミック版は、漫画ならではの絵の見せ方や感情表現がダイナミックに繰り広げられる作風なのですが、それとは異なったアプローチで、物語の大筋は同じところにありながらもオリジナリティの高い映像が創り上げられています。
それまで「燃える」「かっこいい」イメージの作品が多かったはばらさんの印象を新たに…というよりも、隠れていた本来の持ち味が表面に出てきたシリーズになっています。