STAGE16 見つけたよ
丸々
ちょっとしたきっかけから見つけたクマのぬいぐるみが
思い出させてくれた、
丸々
梨紅の宝物。
大切な人たちへの気持ち。
丸々
すべてを思い出したときの「そっ…か」
と、何気なくつぶやいた、彼女のおだやか
丸々
な表情がとても良かったです。
丸々
「幽霊
屋敷」という名前や門のかたち、走る大助のうしろ姿など、
丸々
記憶を思い出すきっかけがごく些細なものである…
というのが自分自身、実際に
丸々
体験したことがある感覚で、引き込まれました。
丸々
ある風景を思い出すときにも、普段いちばん意識する「ひと」から、しだいに周辺
丸々
へと広がっていくという感覚も共感できます。
丸々
子供時代の原田姉妹は、すでにお互いの性格の違いがよく出ていますね。
丸々
幽霊を「けとばすもん!」とは言うけれど、あきらかに怖がっている梨紅(笑)。
丸々
クマのぬいぐるみがなくなったときも、少年のほっぺをひっぱりながら涙をこらえ
丸々
きれず…そんな熱くて意地っ張りなところは現在の彼女そのままです。
丸々
それを見た梨紗は、この頃からすでに「女の子らしくあること」を意識しているようなことを言っていて。
丸々
ちょっと反感を買いそうな、そんな言葉の裏側から、梨紅への気遣い、そしてうさぎのぬいぐるみと別れる自分自身の
丸々
つらい気持ちを隠していることが、じわりと伝わります。
丸々
丸々
自分自身のやさしい気持ちをまっすぐ表現する梨紅。誰かへのやさしい気持ちのために自分自身を抑える梨紗。
丸々
今回描かれた、幼かった頃のふたりの違いは、これからの物語に大きく影響してゆくことになります。
丸々
ダークとのキス以来、さらに恋心が盛り上がっていた梨紗。
丸々
第3話での雑談の中に出た「ダークといっしょに怪盗する」ことを本当に実行
丸々
してしまいました。
丸々
「好きな人と同じようになりたい」純粋な憧れの気持ちで。
丸々
「好きだから逢いに行く」まっすぐな想いで。
丸々
そして
丸々
「自分を見てほしい」好きなひとへの願いをこめて。
丸々
そんな彼女に告げられた真実。
丸々
ダークが愛していたのは「原田梨華の面影」で
あって梨紗ではない。
丸々
彼は怪盗の仕事を途中放棄までして、そのことを伝えてきました。
丸々
あまりにも厳しい告白です。でもそれは見方を変えれば、初めて梨紗に対してダークが誠実になってくれたということ
丸々
でもあるのかもしれません…。
丸々
ダークを求めて、雨の中をさまよい歩く梨紗。
大助に助けられたときにこみ上げた、抑えきれないダークへの想い。
丸々
OPテーマ「白夜」のピアノソロバージョンの流れるこのシーンは、絵の美しさと音楽と梨紗役の浅野さんの演技、
それら
丸々
すべてが重なって、雨の冷たさや匂いまでせつなく感じられるような…そんな実感をもって迫ってきました。
丸々
大助と梨紅、ふたりがそばにいる。
丸々
悲しみに暮れる
梨紗を濡らす雨も、じきに
止もうとしている。
丸々
ラストシーンの、雲の隙間から
のぞく月は幻想的な美しさでした。
丸々
今回のエピソードは、コミックス版でも印象的な
丸々
「梨紅と梨紗の特別編」という短編を元に、物語が組み立てら
丸々
れています。
丸々
「特別編」は、部屋の掃除で出てきたクマのぬいぐるみをみて
丸々
梨紅と梨紗がいっしょに幽霊屋敷での一件を
思い出す…
丸々
という構成。
丸々
コミックス版では、本編の中での息抜き的なエピソードでもあると
丸々
いうことで、ぬいぐるみを取り返してきてくれた男の子のことは
丸々
「ちょっと丹羽くんに似ているかも。」ぐらいの認識で、梨紅には
丸々
それが誰であるのかは気づいていないままだったりします。
丸々
彼が大助だとは思わない理由が
丸々
「(大助は)あんなに運動神経が良くないし」と、
丸々
結構クールなのが、女性作家の杉崎先生らしいところです(笑)。
丸々
アニメ版では、梨紅は断片的な記憶のその先にあった
丸々
宝物のように大切な気持ちにも気づくことになりました。
丸々
梨紗とダークのドラマの、シリーズ中でのひとつのクライマックスとともに、
丸々
姉妹がお互いに恋の真実を知ることになるという、じつに見ごたえのある物語に仕上がっています。
丸々
笑子さんとトワちゃんは、いつの間にやら大助の失恋は知っていて。
丸々
本当に、なんでも
お見通しなのですね(笑)。
丸々
言われた
大助は意外にも、もうそれほど落ち込んでいないようにも見えますが。
丸々
「いい加減、自分の気持ちに気づけよ」
丸々
という、ラスト近くでのダークの言葉がどういう意味なのか、気になりますね。