STAGE10 ある音楽家の肖像 

丸々大助が現実の時間に戻る少し前に立ち寄った世界では、
丸々兄妹は幸せそうに音楽を奏でていました。

丸々かつての、魔物に魅入られたようなヴァンデンバーグは、
丸々そこにはもういませんでした。

丸々大樹との「約束」とは、バイオリンとの決別のことだったのでしょうか。


丸々やさしかった兄のことを語っていたビアンカの言葉や、彼女が大樹のことを
丸々知らなかったことから察するに、あの
バイオリンの事件に関することは
丸々ヴァンデンバーグと大樹の
ふたりだけの秘密だったようですね。




丸々いっしょに
生きている間に幸せであっても、相手がいなくなってしまったら悲しみがやってきてしまう。

丸々涙に暮れる
ビアンカを見た大助は、「死」を変えようと努力しました。
丸々でも未来は変えられなくて…。

丸々生と死、過去と未来とを扱った、少し重い物語でした。

丸々大助の心の中には、第7話でのアドニス達の別れを見てしまったことが、まだ残っていたのかもしれません。
丸々彼の「命」への想いは、最終回まで何度も描かれることになります。

丸々今回の梨紗は、場の空気を考えずにはしゃぎ過ぎて、少々お行儀が良くありませんでした。
丸々でも、もう一度祈りをささげようと、誰かに言われたからというのではなく、自分で決められました。

丸々ダークのことなど、自分の了見の中だけで自己完結するような考え方をして、周囲に迷惑をかけることも多い彼女。
丸々でもそれは、こうして自分自身で悪いところを見つめ直して、次に進むことが出来るという長所でもあるのですね。

丸々後半、急激に成長してゆく印象のある梨紗ですが、その素養は物語の最初から備わっていたのでした。


丸々ふたつの「過去」の世界では、命あるものに触れられなかった大助でしたが、壁などの無生物には触れることが
丸々出来ました。元の時間へ戻るまでのタイムリミットなど、時間を移動する行為には、いくつかのルールがあるようです。
丸々しかしヴァンデンバーグのバイオリンが放った、竜の形をした魔力の波動は、別の時間から来た大助に対しても
丸々ダメージを与えました。ダークが放った魔力もまた…。
丸々魔力には、時間も空間も制限がないようですね。
丸々そんな特殊な世界に生きるダークの心の中には、いったいどんな想いが流れているのでしょうか。