あしたへフリーキック
あしたへフリーキック
(92.TV)
ABOUT

伍代 隼はイギリスから日本のゴダイリゾートへ、友達のロベルトとともにやってきた。隼は現地のサッカーのユースチームのメンバーたちと交流を深めていくうちに、サッカーの魅力に目覚めていく。これまで何不自由なく育ち、特に夢中になることもなかった隼の心に静かな風が吹いてゆく…。

隼は世界でも大企業の「フェリーニ産業」の後継者として曾祖父に期待されている人間でもある。彼は同時にゴダイリゾートを運営している「ゴダイグループ」の会長の祖父からも後継者として期待されている。大人たちの思惑が隼の周りで静かに動いてゆく。やがてその波は、隼自身も巻き込まれてゆくことになるのだが。

はばらさんはキャラクターデザイン、OPフィルムを担当。
独特の作品世界とはばらキャラのムードはとてもマッチしています。

作品の成り立ちでの特色としては92年当時、TVアニメでありながらビジュアルソフトメーカーのユーメックスがスポンサーになっているということ。OVA販売を大前提として製作されたTVアニメなのです。今や、TVアニメがソフト販売されるのは珍しいことではなく…というかほぼ常識的と言ってもいいくらいになっていますが、当時においては初の試みでした。
製作にTV局が介入していないということで、「サッカーアニメなので、毎回試合をしなければならない」というような制約に縛られることもありません。そのため「フリーキック」は試合の勝敗を重視しない、不思議なスポーツアニメとなっています。試合よりも、「息抜きにチームのみんなでディスコに遊びにいく」ようなシチュエーションの方がじっくり描かれていることが多かったりもします(笑)。

放映当時は残念ながら一部地域を除いて、物語の途中で放映が終了してしまいました。現在はケーブルTVなどで時々放映しているようです。他に類を見ない傾向の作品なので、機会があったらぜひゆっくりと味わって観ていただきたい作品です。

ツッコミ

■今作ではばらさんがデザインしたのは、赤ん坊から老人まで総勢200人近く。非常にバリエーションに富んだ「はばらキャラ」が楽しめるのが魅力的。ミュージシャンなどがモデルになっているほか、ご自身の近親者もモデルのキャラクターもいるとか。作画監督、原画など、画面作りにも積極的に参加されています。

■中でもオススメなのはオープニングアニメーション。はばらさんは演出、作画監督、原画、ダビングまでという、楽曲以外の全ての工程にかかわっています。はばらさんの持ち味が良く出た、かっこよく美しく、音楽とよくマッチした映像は必見です。

隼

メインスタッフ

監督 アミノ テツロー

キャラクターデザイン はばら のぶよし

シリーズ構成・原案 山本 優

美術監督 小山 俊久 

製作 葦プロダクション、ユーメックス

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